「う
あぁあぁ
ぁぁあ゛あぁぁぁーーーーっ!!」
真夜中の絶叫。
もう、何度聞いただろうか。
張り裂けそうなほど切なく、哀しく、獰猛な叫び。
竜撃隊にとって、これほど辛いものはない。
「ディランドゥ様」
控えの間から扉一枚を隔てた主の寝室へと駆け込む。
別室で寝ている他の隊員も、おそらく起きたはずだ。
「う…あぁ…あ…シェス…タか?」
「はい、ここに」
ベットに腰掛け、ディランドゥ様の顔を覗き込んだ瞬間、ギリ、と音を立てて腕を掴まれた。
華奢な見た目を裏切るように、細い指が食い込んが手首が痛む。
だが、決して振りほどく事はしない。
出来やしないのだ。
この、震える手を、我々の一体誰が離せるというのか。
「シェスタぁ…暗い、暗いよ…ここは暗くて寒くて死にそうだよ…」
「いいえ、大丈夫です」
「!!お前に…お前に何が分かる!?」
「…っ」
頬に鋭い痛みを感じる。
口の中が切れたらしく、微かに血の味がした。
「独りは嫌だ…独りは嫌だ…独りは嫌だ…」
振り上げた手を今度は口元を覆うようにし、虚ろな目はしきりに視線を四方へ走らせる。
まるで戦闘の時のように。
ここにあなたを傷つけるものはないのに。
「ディランドゥ様、私たちはここにいます」
「…嫌だ…独りは…」
「ミゲルも、ガァティも、ダレットも、ギメルも…あなたのお傍にいます」
「…っふ…」
「そう、そうです…大丈夫ですから…ゆっくりと呼吸なさって…えぇ、そうです…」
「…」
不規則だった呼吸が穏やかになり、ゆるゆると何度か瞬きをした後、ゆっくりと赤い瞳が閉じられる。
くたりと力の抜けた手をそっと握り、恭しく己の額を押し付けた。
「…お休みなさいませ、ディランドゥ様」
どうか、良い夢を。
できれば、私たちがあなたの夢までもお守りしたい。
それが、我ら竜撃隊、皆の願いなのです。
何というか、エスカ熱が上がりっぱなしです。
ディランドゥ様素敵すぎる。
エスカサイトさまで描かれる色々なディランドゥさまにきゅんきゅんしてます。いや…ゾクゾクしてる感じ?
きっとディランドゥさまは殴ったその手で部下に抱きつくんだよ!
でも、ホント竜撃隊のみんなはディランドゥさま大好きだな。
大好きっていう愛っていうか、そういったカテゴリーを越えて、なんていうか…全て?
ディランドゥさまも竜撃隊のメンバーは特別なんだろうな!
毎晩、ディランドゥ様がうなされてるって知ったらきっと皆ばらばらに結局誰かしら数分おきくらいでディランドゥ様の様子を見に来れば良いと思う。
たまに鉢合わせなんかしたりして「…あ」「…あ」「…あ」みたいな!
そんで揃ってドアの隙間からのぞいてうなされてたらベッドに腰掛けてそれぞれディランドゥ様にくっついて、うなされてなかったらベッド脇の椅子なり床なりに座り込んで、最期には皆揃って朝になってむぎゅむぎゅ言って起きたディランドゥ様に「…何してるんだ?お前たち…」とか言われてればいいよ!
寝るときは独りなのに、朝になると大人数になってるの。
最初は怒られるかも…とか思ってたのに怒らなかったから(たとえ怒られても)その後はずっとディランドゥさまの寝室には誰かしらいるようになるんだよ!9割方全員いるに違いないな、うん。
ディランドゥさまと竜撃隊については映画の方が好き。
だってTV版だとみんな死んじゃうんだもんよ!
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